季節のお酒
6月に入って、かなり暑くなってきました。
もう半袖で十分なくらいです。
5月からすでにかなり暑い日も増えていましたが、そんな中日本酒業界も夏に突入です。
つい最近まで春のお酒を販売していたような気がしますけどね~
このような春夏秋冬で出る季節物のお酒、最近入荷が早まっているような気が・・・
春はまだしも夏酒は5月に、秋のひやおろし・秋上りは8月に発売しているお蔵さんもけっこうあります。
5月に夏?8月に秋?なんだか変な感覚になりませんか?
そもそもこの夏の日本酒、定着しだしたのはかなり近年なのだそう。
当店にもある天青(熊澤酒造)が夏のお酒の走りなのだと聞いたことがあります。
「夏の暑い時にスッキリと軽口の日本酒を」と加水した低アルコールの純米吟醸をやりはじめたそうなのです。
そして天青は当初から5月頃の出荷をしていたそうなのですが、この理由がまた面白い。
「湘南の夏は早いから」とのこと(笑)
さすが日本でも有数の夏の海のイメージのある湘南の酒蔵。
当時は他の酒蔵は夏のお酒みたいなのはやってなかったそうですが、今や色々な酒蔵さんがやっています。
でもこの夏の酒、実は7月8月にはもう完売している蔵が多数なんですね。もうすでに完売している蔵もあります。
5月に夏酒を飲んで、7月に夏酒が飲めない、そんな現象が起こっているわけです。
このような季節のお酒、季節が過ぎると当然ながら出なくなってしまうので、
酒蔵、酒屋、飲食店、全てで早め早めが良いのは間違いないのですが、
一消費者目線からすると、季節のお酒は季節真っ盛りに楽しみたいという思いも少なからずあります。
とはいえ四季を楽しめる日本酒はやっぱりその時々で面白い。
こんなこと言いながら、僕ももう夏酒飲んでたり・・・