日本酒レビュー『天の戸 五風十雨 純米吟醸』
全国には飲んだことが無い地酒がまだまだ沢山ありますが、
此処では今まで山中酒の店で飲んだ日本酒の中で、特に印象に残っている
日本酒を紹介したいと思います。
シリーズ第五弾のお酒は秋田県にある『浅舞酒造』さんが造られている
天の戸 五風十雨 純米吟醸
五風十雨の意味とは
『5日に一度風が吹き、10日に一度雨が降る』という意味で
農作にとっても都合の良い気候で、世の中が平穏な様という例えでもあります。
このお酒は以前、個人的に購入して飲んだことがありまして
その時お酒だけで飲んだ感想としては香味はほとんどせず
綺麗な米の旨味が感じられるお酒だ。という印象でした。
そんな以前出会った事のある五風十雨ですが
本日は山中酒の店の4階にある『佳酒真楽やまなか』にお邪魔しまして
料理と一緒にいただきました。
『海老と蓮根ときのこの葛餅 菊の花あんかけ』
こちらの料理は佳酒真楽やまなかの定番料理です。
鮮やかな色合いの菊の花が、心地よく優しい香りで
揚げた葛餅の中の海老と蓮根の食感が、互いを引き立てていて
あんと絡ませる事で、ゆったりといつまでも食べられる優しい味わいとなっています。
食中酒は香味が強すぎたり、華やかすぎると料理の邪魔になってしまったり
肉料理に合う酒や魚料理に合う酒など、色々な相性が存在しますが
それがピタリとはまった時の面白さが食中酒の愉しみでもあります。
今回出して頂いたこちらの料理に対して、五風十雨の控えめな香味や、美山錦の旨味
米の綺麗な味わいは、料理の優しい味わいや香りの邪魔をせず
料理の良さを引き出していて料理とお酒、互いを引き立てるような相性でした。
優しい味わいの料理に、キレイな米の旨味がある日本酒。
今回はそんな印象の残る日本酒レビューでした。
オンラインでも買えるので呑んだことない方も是非一度、お試しください。