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日本酒レビュー『秋鹿 『山』 山廃純米原酒』

全国には飲んだことが無い地酒がまだまだ沢山ありますが、

此処では今まで山中酒の店で飲んだ日本酒の中で、特に印象に残っている

日本酒を紹介したいと思います。

 

シリーズ第三弾のお酒は大阪府にある『秋鹿酒造』さんが造られている

 

秋鹿 『山』 山廃純米原酒

 

 

前回と同じくこちらも辛口のお酒ですが、こちらのお酒は山廃造りの

純米原酒となっていて、濃厚な味わいのお酒となっています。

 

今回は撮影の場所を変え、山中酒の店の直営店

『佳酒真楽まゆのあな』にお邪魔してきました。

 

 

 

南船場の一角で日本酒に合う料理と地酒を楽しめるお店で

店内は落ち着いた雰囲気で、お一人様でも団体様でもどなたでも

気軽に入りやすいお店作りになっています。

 

今回はこちらで作っていただいた料理と、お酒の相性も一緒にレビューをしていきたいと思います。

 

 

今回作っていただいた料理は『鹿熊豚のスペアリブ麹漬け』

茨城県稲敷市にある養豚場を経営する鹿熊さんの所で育てられた『鹿熊豚』は

豚肉特有の脂身の臭みが全く無く、その柔らかい身は上品な旨味が存分に感じられる食材です。

 

その食材と一緒に炒める野菜は鳥飼ナス(摂津市産)と毛馬きゅうり(宮古島産)

どちらの野菜も水分の保有量が少なく、炒めた際の食感としてサクサクしているので

炒め物にすると非常に美味しくなる野菜です。

 

甘くて上品な味わい豚の脂身とサクッとした野菜の触感が大変マッチした料理です。

 

 

この濃厚な味の肉料理に今回は『秋鹿 『山』 山廃純米原酒』(常温)を合わせてみましたが

濃い味付けの料理に負けず、また料理の邪魔もせず、互いを引き立てあうような相性でした。

 

琥珀色をした酒質のこのお酒は、山廃仕込み特有の深みある重厚な味わいと、原酒ならではの

日本酒本来の旨味が感じられます。ほのかに辛味も感じられる為、重くなりすぎず

食中酒としてのバランスも非常に良い純米酒です。

 

日本酒にはよくキレが良いという言葉が使われますが、それは料理を食べる時

一緒に呑むお酒に対して使われています。

 

今回のような味付けの濃い料理を食べた後、いつまでもその味が口の中に

残っている時、キレの良い日本酒を飲めばその料理の味も日本酒の味もどちらも

さっぱりと消えてくれる。(キレに関してだけ言えばイタリアンでパスタについてくる

バケットと同じような役割だと個人的には思っています。)

今回ご紹介した『秋鹿 『山』 山廃純米原酒』もそんなキレの良さが光るお酒でした。

 

濃い味付けの肉料理をキレる日本酒では大変一押しの逸品です。

 

オンラインでも買えるので呑んだことない方も是非一度、お試しください。