日本酒レビュー『三好 『純米吟醸 Green』 無濾過生詰め』
全国には飲んだことが無い地酒がまだまだ沢山ありますが、
此処では今まで山中酒の店で飲んだ日本酒の中で、特に印象に残っている
日本酒を紹介したいと思います。
その第一弾は山口県にある『阿武の鶴酒造』三好隆太郎さんが造られている
三好 『純米吟醸 Green』 無濾過生詰め
山中酒の店では新しく入った日本酒をスタッフも試飲する事が多いですが
まだ入社したての頃にこのお酒も入荷して試飲が出来るようになりました。
入社前より日本酒は元々好きでしたが、知識も日本酒を飲んだ種類も
今より全然無かった頃にこのお酒を飲んだ際、とても面白い日本酒だと感じました。
グリーンアップルのような爽やかな香味、芳醇な旨味や甘味も全体の味わいに
バランスを与えていてまとまりも良く、独特な個性を持っています。
美味しく感じたのは勿論なんですが、それよりもこのお酒だけが持つ香味や
独特の色合いが味わいにも表現されていて、そういったいわゆる「目に見えないデザイン」
を日本酒でここまで表現できるもんなんだ。と驚いたのを憶えています。
開栓後の味わいの変化も気になったので、当時は1本お店で購入して家で飲みました。
家の冷蔵庫だと開栓後数日経つと香味の華やかさが少し大人しくなりましたが
空気を含ませ盃にそそぐと開栓後のフレッシュさを感じる事ができました。
常温よりも冷や(10~20°)の方が美味しく、家にある間はどの料理でも一緒に
飲んでましたが、スパイシーな料理との相性が良さそうです。
ただもっと相性の良い料理がある気もします…。
阿部の鶴酒造さんは酒造りを休止した酒蔵でしたが、
当時、東京で内装デザイナーとして働いていた三好隆太郎さんが
退職後、各地の蔵元で6年間にわたり修業を積んだ末に
新銘柄「三好」と共に、実家である阿部の鶴酒造で6代目として
酒造りを再開しました。
山中酒の店に来るお客さんから
「最近、何か面白いのあります?」と聞かれれば必ずお勧めする一本です。
オンラインでも買えるので呑んだことない方は是非一度お試しください。
三好 『純米吟醸 Green』 無濾過生詰め 1800ml