日本酒を呑み解く 第1杯「辛口ちょうだい!」
こんにちは。
さかふねバルチカ03店で、主にお酒のラインナップを担当しておりますジャパです。
本日から、「日本酒を飲呑み解く」と題しまして、日本酒についてあれやこれやとお話ししてみようかな、と思い企画いたしました。
少々雑多で砕けた話になりそうですが、皆様の日本酒ライフのお供になれば、またお店でより自分に合った日本酒探しの手助けになればと思います。
第1杯目のタイトルは、「辛口ちょうだい!」です。
タイトル攻めすぎかな〜?とも思いましたが、日本酒を扱ってると毎日お客様とこの話をします笑
『辛口』
この言葉について改めて紐解いてみたいと思います。
簡単に言うと、「辛口」とは「糖度が低い」と言い換えられるかと思います。
英語のDry tasteの和訳にあたる単語ですね。
「日本酒度」と言う、水との密度の比率で測る指標で表されることがしばしば有りますが、日本酒度に置いては、糖度が低いと水より密度が小さくなり数値がプラスに、逆に糖度が高いと数値がマイナスになります。
ややこしいのは、この「辛口」という文言。
まぁ誤解を招きやすいネーミングをしてくれたな、と思うことも少なく有りません笑
辛口のお酒を、酸味の刺激だったり口内で感じる飲み応えだったりと誤認してしまってる方も多くいらっしゃるため、当店では「辛口が欲しい」と言うご要望には必ず「スッキリがいいですか?」「しっかりがいいですか?」とお伺いするようにはしておりまして…。
要は「糖度が低い」と言うただそれだけなため、「辛口」とそれこそひと口に言っても「フルーティー」なものや「旨味のある飲み応え」のあるもの、はたまた一時代を築いた「スッキリした淡麗辛口」まで、そのバリエーションは様々です。
それを全部ひっくるめて「辛口ちょうだい!」は、日本酒を好きであればあるほど悩んでしまうといったお話しですね…。
「ほな、どないすればええねん!」と思った皆様には、今後のブログで様々な味わいについて触れていきますので、是非チェックしてみてください🙇🏻
それでは!
P.S.
ここからは、写真にあるお酒をご紹介します。
『東北泉 辛口 雄町純米』
人気の酒米「雄町米」を使用した東北泉さんの辛口。
雄町といえば、酒米の中でも1番人気があるお米として有名ですよね。「オマチスト」を自称する雄町ファンの方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
この雄町、その歴史もさることながら、とにかく味わいのレンジが広いのが特徴です。
綺麗で甘やかな味わいから、ミネラル感と表現される複雑味を持った味わい、ふくよかで旨味を持たせた味わいなど、この幅の広さが面白く、広くファンを獲得している理由の一つなのかな〜と考えたりもします。
お酒の方に話を戻しまして、東北泉の辛口雄町は、ミネラル感のあるキャラクターを前面に出し、落ち着いた旨味とキレの良い味わいに仕上げたお酒です。
個人的には、雄町のキャラクターの出し方としては少し珍しいキレの良さが、食中酒としてのポテンシャルを底上げしてくれているように感じており、楽しいお酒です。
東北泉ブランドはどのお酒も全体感のバランス感覚に優れていて、それぞれがそれぞれの良さで楽しんでいただけるな〜、と思っています。
そんな『東北泉 辛口 雄町純米』はしばらくグランドメニューに入れてますので、是非飲んでみてくださいね。
