6月からの酒税法改正
昨日のこと。
いつもの午後の仕事中。
配達をしながらいつも通りラジオを聞いていました。
いつものFM802、中島ヒロトの陽気な声が流れています。
そこで耳を傾けさせられるような話が流れてきました。
ちょっと前にけっこう聞かれたお酒の値上がりについて。
話の内容は「ビールが値上がりしたことで困っている人たちの声」。
普段ビール党の人たちはやはり1本10数円の値上がりがかなり痛いという声でした。
確かに毎日飲む人にとっては塵も積もれば山となるです。
直接自分に関わってこなかったし、仕事に影響も出ていなかったのでそこまで気にしていませんでした。
じゃあ今回なぜ僕の仕事に影響は無いんだろうと気になったので、少し調べてみました。
今回の酒税法の改正は「酒税法の一部改正法」に基づき、「種類の公正な取引に関する基準」を定めたものです。
改正のポイントは大きく2つ。
・公正な取引基準の策定
・酒類販売管理研修の義務化
まずこの公正な取引の基準についてですが、
正当な理由なく酒類を総販売原価を下回る価格で継続して販売する取引であり、
かつ自己又は他の酒類業者の酒類事業に相当程度の影響を及ぼすおそれがある取引を行ってはならない、ということ。
なんか固い言葉でよくわからないですね・・・
色んなサイトを見てみると、要するに今まで安売りしていたものを規制して、安すぎる値段で売ったらダメですよということらしい。
そしてこれに違反したものには罰金を科したり、酒類販売免許の取り消しなど重い罰の可能性もあるみたいです。
酒類業者さんがリベートで値段を下げることがいままで行われていたらしく、
それを是正することでディスカウントストアから中小のいわゆる町の酒屋さんにお客さんを、というのが目的らしい。
そういうことから特に廉価販売していない当店には影響が無かったのかと思うと同時に、
前にも書いた酒離れの話でもあったように、今お酒を買おうと思ったときに町の酒屋に行くかどうかっていうのは疑問です。
スーパーやコンビニで買う消費者の単なる酒離れが進みそう。
まぁ今回特に値上がりが注目されている安くお手軽だったビールが値上がりすることで、日本酒にお客様が流れてくればいいなぁ。
しかし少し悲しかったのはそのラジオの中の声の一つ。
「値上がりでビールが値上がりするので、仕方なく発泡酒や第3のビールに変えないといけない」という声。
ちょっとお金を出してでも、自分の好きな美味しいものを飲むってことが出来ない世の中はまだまだ不景気なのかな。
お金じゃなく味で買ってもらう、そんな酒屋を目指していこう。