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山中酒の店

2017/5/11

悲しい出来事

今日、仕事をしていて悲しい出来事がありました。

 

それはお酒が割れてしまったこと。

しかもただ割れたのではなく、おそらくお客様が割ってしまったこと。

さらに言うとそれが悲しいのではなく、それをお客様が言ってくれなかったこと、これが悲しかった。

 

状況はこう。

僕がお酒を取りに冷蔵庫へ行ったときは何もなかったが、そこから少し離れてまた戻るとお酒が割れていた。

そしておそらくその間にそこを通ったお客様は1人。

一本1万円のお酒でした。

 

お酒を扱っている以上、瓶に入っているので割れるのは仕方ないこと。

僕も何回も割ったことがあるし、運送会社さんが割ることなんかしょっちゅうです。

お店でもお客様が割ることもあって、その度に

「すみません。上でお酒割っちゃったんですけど・・・」

と言ってくれます。

そのときに

「それでは弁償として◯◯◯◯円になります」

と当店として言ったことは僕の知る限りではありません。

もちろん故意であるとか、未必の故意的なものの場合は違うかもしれません。

でも今回は明らかに「落としてしまった」感じでした。

 

高価なお酒だったこと、周囲に人がいなかったことなどあるかもしれませんが、

正直に話してほしかった気持ちでいっぱいです。

きっとあのお客様は後ろめたさでもうご来店されないのではないかと思います。

それが今回の一番の悲しみかもしれません。

子供のころのワシントンの話ではないですが、正直にいこう、そう思いました。

 

とは言えお酒は酒蔵の方達の努力の結晶、有限なものです。

割らないようにご注意をお願いいたします。(_ _)