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日本酒レビュー『旭菊 綾花 特別純米 瓶囲い』

 

全国には飲んだことが無い地酒がまだまだ沢山ありますが、

此処では今まで山中酒の店で飲んだ日本酒の中で、特に印象に残っている

日本酒を紹介したいと思います。

 

シリーズ第六弾のお酒は福岡県にある『旭菊酒造』さんが造られている

 

旭菊 『綾花』 特別純米 瓶囲い

 

黄色味がかった酒の色に、繊細で柔らかな口当たりの

 

優しい味わいのする純米酒です。

火入れされている事により、開栓後も酒質は安定していて

9号酵母らしいキレイな酒質で、するすると盃がすすみます。

冷酒もいいですが、ぬる燗くらいが米の旨味が一層深くなり、おすすめです。

そんな綾花を今回は昭和町駅を降りてすぐの『十割蕎麦 やまなか』にて

蕎麦と一緒にいただきました。

 

 

 

   

 

『十割蕎麦 やまなか』は、古い長屋の面影を残す町並みの一角に建ち

土蔵を改装した店内には、中庭を眺めながら日本酒と肴

 

そして蕎麦の相性を愉しむ事が出来る

そんな落ち着いた時間が流れる空間になっております。

 

 

 

※写真左の白い塊は岩塩です。そばつゆにつけて食べる前に

 岩塩や山葵だけで食べると蕎麦の素材の良さが一層分かります。

 

店主が仕込みを行った蕎麦には北海道の幌加内(ほろかない)産が使用されています。

日本一の生産量を誇る幌加内(ほろかない)町の蕎麦は

低温で熟成される冬の時期が最も風味が豊かで甘味が増すとされ

秋から冬にかけてのこの時期がまさに旬と言われています。

 

綾花は酒が持つ香味が抑えられ、米が持つ旨味を優しく引き出しつつ

バランスのとれた純米酒となっております。

蕎麦のほのかな香味や、味わいの邪魔をせず引き立てられるお酒は少ないですが

そういう意味で綾花は『気の利いた酒』と言えます。

蕎麦に合わせるとすれば、綾花が持つ、優しい丸みが引き立つ角の取れたぬる燗が良いです。

蕎麦を食べた後の余韻を消さず、酒の温度帯による食の変化を感じられる組み合わせでした。

 

オンラインでも買えるので呑んだことない方も是非一度、お試しください。