酒造好適米 「雪女神」
日々研究・開発が行われている酒造好適米。
日本酒の原料は主に米と米麹と水。つまり酒米が味わいを大きく左右することは間違いない。
そんなことから酒造業界ではより良い酒米を、と新しい酒米を作り続けています。
そんな酒米の新商品が今季の造りからデビューしました。
とは言っても色々なお米がデビューをしている中、突然今回だけご紹介というのは何故か?
それは僕の好きな東北泉が新商品を出したからという、めちゃくちゃに個人的な理由です(-_-;)
その新しい酒米の名前は「雪女神」。
まあ新しい米と言っても、実は去年までは「山形酒104号」という名前でリリースされていました。
この「山形酒104号」、山形県初の大吟醸用酒造好適米として開発され、今春から「雪女神」の名前を冠して
山形県内30蔵からお酒がリリースされます。
どんな酒米かというと
母 「出羽の里」
父 「蔵の華」
で13年に交配、15年にわたって育てられてきました。
山形といえば「出羽燦々」が有名ですが、その「出羽燦々」と比べると
・玄米千粒重は1g重い
・粗タンパク質は低い
・心白は発現率は高く小さい点状型
タンパク質が少ないことで味に雑味が無く、心白が点状型で小さいため高精白に向いている酒米とのことです。
山形県工業技術センターで試験醸造を繰り返し行なった結果も
・アミノ酸が少なく、後味のキレが良い
・やや甘口で、酒質は重くならずスッキリしている
と大吟醸に向いている酒米なのがわかります。
このように米によって大きく味の変わる日本酒。
米違いの飲み比べなどしてみるのも面白いですよね。
最近は県内のお米だけでお酒造りをする蔵も増えてきていて、自家栽培した酒米でお酒造りをする蔵も増えてきています。
その地方、その県のお酒としての色が濃くなっていき、より日本酒が多様化していくでしょう。
もう数十年君臨している酒米の王様とも言える「山田錦」を超える米は出てくるのか?
酒を飲みながら待つとしましょうか。
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